大学進学に合わせて一人暮らしを始める場合、どのくらいの費用がかかるか。これは「家賃いくらの部屋を借りるか」によって大きく変わるため、一概には言えない。ただし費用の構造は同じなので、自分の予算で逆算できるようにまとめます。

引越し総費用の3つの構成要素

一人暮らしを始める費用は大きく3つに分かれる。

  1. 部屋の初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・保険料など)
  2. 引越し代(荷物運搬)
  3. 家具・家電の購入費用

この3つを合計したものが「一人暮らしを始めるためにかかる費用」です。

部屋の初期費用の目安

家賃6万円の部屋を借りる場合の目安:

項目金額の目安備考
敷金6万〜12万円家賃1〜2ヶ月が多い
礼金0〜6万円0ヶ月の物件も増えている
仲介手数料0〜6.6万円交渉・窓口選択で変わる
前家賃6万円入居月分を先払い
火災保険料1.5万〜2万円2年分
鍵交換費1.5万〜2万円
保証会社費用3万〜6万円連帯保証人なしの場合
合計目安24万〜40万円

敷金・礼金・仲介手数料の3つが費用を左右する。礼金ゼロの物件、仲介手数料が安い窓口を使うだけで5万〜10万円変わることがある。

家賃5万円の部屋なら20万〜35万円、家賃7万円なら28万〜46万円と、家賃に比例して初期費用も上がる。

引越し代の目安

実家から東京に引越す場合(3月中旬・単身):

出発地荷物少なめ荷物普通
関東圏内3万〜5万円5万〜8万円
中部・関西4万〜7万円6万〜10万円
九州・北海道6万〜10万円8万〜15万円

3月末〜4月初旬のピーク期は2割〜3割高くなる。3月中旬か4月中旬に引越しをずらせるなら、費用を抑えられる。

荷物が少ない場合(段ボール10箱程度、大型家具なし)は「単身パック」の利用で費用を抑えやすい。

家具・家電の費用目安

一人暮らしで最初に揃えるものと費用の目安:

アイテム新品目安節約版(中古・型落ち)
冷蔵庫3万〜5万円1万〜3万円
洗濯機3万〜5万円1万〜3万円
電子レンジ1万〜2万円5,000円〜1万円
炊飯器5,000円〜2万円3,000円〜1万円
照明3,000円〜1万円
カーテン3,000円〜1万円
ベッド・布団2万〜5万円1万〜3万円
合計目安13万〜31万円5万〜13万円

実家から家電を持ち込める場合は大幅に抑えられる。冷蔵庫・洗濯機の2点だけでも持ち込めれば6万〜10万円節約になる。

トータルの目安

家賃6万円の部屋・関東圏内からの引越し・家電を一通り揃える場合:

パターン費用の目安
節約重視(礼金なし・中古家電)35万〜50万円
標準的なケース50万〜65万円
立地・設備優先65万〜80万円以上

親からの仕送りや奨学金の前払いで準備する場合、50万〜60万円を目安に準備しておくと安心。

費用を削れる順番

全部を新品・正規で揃える必要はない。効果が大きい順に並べると:

  1. 礼金ゼロの物件を選ぶ → 家賃1ヶ月分そのまま節約
  2. 仲介手数料を抑える → 0円〜0.5ヶ月の窓口もある
  3. 引越しピーク期を外す → 3月末を避けるだけで数万円変わる
  4. 冷蔵庫・洗濯機は中古か型落ちにする → 新品の半額以下で買える
  5. カーテン・照明は最低限で揃える → ニトリや100均で十分、後から替えてよい

「今すぐ必要なもの」と「後から揃えられるもの」を分けて考えると、初期費用を無理なく抑えられる。

まとめ

一人暮らし開始の総費用は、家賃6万円を基準に「50万〜65万円」が現実的な中央値です。節約を徹底すれば35万〜50万円に収まることもある。

費用の大きい順に「部屋の初期費用 > 家具家電 > 引越し代」の順で、初期費用の圧縮(礼金ゼロ・仲介手数料の削減)が最も効果が大きい。


参照元・注記

  • 部屋の初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・保証会社料等の内訳): 宅地建物取引業法に定める費用項目および不動産ポータル掲載物件(2025年)をもとに編集部が整理
  • 引越し代の目安: ハート引越しセンター・アート引越しセンター・日通各社の単身パック料金(2025年3月公表値)をもとに編集部が目安算出
  • 家電価格帯: 家電量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラ)の店頭価格帯(2026年3月時点)および価格.comの最安値帯を参照
  • 掲載数値は参考値です。実際の費用は物件・業者・時期によって異なります